特選明和電機122002.12.29発売/A5size 36P/500円

illustration TOP&Left Side:Isuzu Hino

祝!10周年・全国ツアー 明和電機ジャンボリー、ファンイベント?明和電機「を」大接待ツアー

(元社長=土佐正道:兄  社長=土佐信道:弟)

 「特選11」ではサバオまみれだった社長も少しづつ軌道修正。
 おめでとう!10周年記念全国ツアー、久々の展覧会 ロマンスエンジニアリング展、「魚コードのできるまで」本発行…とアーチスト明和電機が戻ってきた!感があり、一安心できました。

■初1人&10周年記念全国ツアー「明和電機ジャンボリー」
 皮切りはヲノさんのオルガンで気持ちよく始まり、元気にサンバ・サバオ→
会場があたたまってきたところで社長曰く「アリスみたですね、あ〜りがとお〜(谷村新司風)」の白い四連ギター「メカフォーク」登場、「お陽さまみえたらふとん干して」「飛び出せ!ロマンス」→

・新製品(名前はまだない)登場!
 ヲノさんが演奏しました。試験管に細いチューブがつながっていて、それをピアニカのようにして吹くのですが、鍵盤が固い!音程狂っている!肺活量を非常に使う!社長いわく「設計ミス!」な楽器。
 でも、音は暖かいいい音でした。ヲノさん、非常に苦しそうに、必死に演奏してました。しんみり聞く曲なのに会場からはクスクス笑いが…「いいところなのになあ〜」と社長も苦笑い(笑)「君はエプロン僕はパンタロン」→
(※現在の「ピアメカ」の前段階のような製品でした)

・このツアー最大の目玉!(と勝手に私は思っている)クラフトワーク&MO!大カバー大会!
 ヲノさんのリミックスandアレンジ魂が燃焼!、DENTAKU<電卓>(クラフトワーク)、君に胸キュン(YMO)を演奏!
 マリンカとリコーダーとオルガンのアナログな音がうまく混ざりあい、時々少しだけ顔をだすデジタル感がとても良かった。このアナログとデジタルの絶妙なバランス。たまらんぜい!ヲノさんの真骨頂!。と嬉しくなりました。
 工員さん(ユーリ君)、社長、ヲノさん、3人揃ってクラフトワークを彷彿とさせるかっちりとした雰囲気。黒ぶちメガネがいい味出していました。

・パッチーナ登場!
 右パッチン、左パッチン、右パッチン、左パッチン…指パッチンと言えばこの曲だ〜!
 「君だけに、ああ、君だけに〜!めぐりあうために〜」少年隊の「君だけに」を社長大熱唱!この80年代の曲を観客の皆さん知っていて、大ウケ!年バレ〜(笑)

・アイアンドック登場!
 「薔薇って…書ける?」のキメ台詞から、ツクバ・バリバリ伝説
 真っ赤な鉄の犬のカブリものをかぶって、工員登場!目も光る!スモークも出る!ダさめのデザインがまたGOOD!安っぽいグラインダーマンみたいだぞ!(笑)

・このツアー最強の目玉!明和電機10周年記念式典!
司会でマネージャー合田氏登場!
社長:明和電機10周年を向えました。これも僕のあふれかえる才能のお陰です(笑)。
ああ、これで、10周年という物指しを手に入れたんだなあ〜と。思います(笑)。
そして、10周年は僕一人の力でなったものではありません!スタッフ、かあちゃん、ちょっとだけ父ちゃん、そして、実兄!土佐正道です! (元社長登場!会場大盛り上がり!)おおお〜!まるで天皇陛下のようです!

元社長:みなが元気でありますように…。あ〜びっくり
現社長:いやあ〜距離あるね
元社長:心の距離ね
現社長:(笑)
元社長:今日はじめて明和電機みたよ。
現社長:どおどおどお??
元社長:う〜ん…米米クラブ
現社長:(笑)かぶりもの多いしね!
元社長:ミッキーマウスの気持ちが分りますね(笑)

・明和電機10周年おめでとう〜!クラッカー!高らかに鳴る!
 開場前に観客全員に渡しておいたクラッカーを乱射!社長は知らされていなかったので、かなりビックリしてました。ライブではよくあるテですが、カンド〜しますね!
そして明和電機社歌を会場全員で斉唱!もちろん、元社長も歌いました!

最後に元社長から一言…
「辛くても、やめんなよお〜」


 会長!(=元社長)辞めずに続けて、今や2020年ですよ!
 コロナ吹きすさぶ今、原稿を再度推敲していると、この時の正道お兄ちゃん最後の一言は、本当にやさしさに溢れた言葉だったんだと、改めて感じます。
 今まで2人で作り上げてきた明和電機。兄弟お2人にしか分からない辛さや苦労もあったことでしょう。
 それをこれからは弟1人で背負って行く。「しんどいやろな〜でものんちゅんなら大丈夫や、がんばりや〜」
 …声には出さないけれどそんな気持ちが込められていたんじゃないかな、と。濃いめファンの思い込みですけど。…くうう〜。入力しながら泣けてきたぜ!www。
 素敵なご兄弟で、ほんと羨ましいです。

■ファンイベント?明和電機「を」大接待ツアー in 秋葉原
 前章で感動のままに終わらせてくれないのが明和電機。
 ある日届いた電協ジャーナルにとんでもないクエスト名が掲げられていた。
 その名は「明和電機接待ツアー」社長を接待しよう!
 急募!接待幹事長(各地ごと。○北海道、○東北・関東、○北陸・中部、○近畿、○中国・四国、○九州・沖縄)
 え…?ファンが明和電機を接待するの?社長「アーチストはサービス業」って言ってたよね?それって真逆じゃね?…というツッコミは神には通じないwww。果たして幹事長候補者は出現するのか?

 …出るわけがない。漫画じゃあるまいし〜。立候補期限はギリギリまで迫まり企画倒れ寸前!。そんな時、一筋の光がさしたのです!
 後にも先にもたった一人の関東・東北地区幹事長候補者 M氏が満を持して立候補!即、東北・関東地区幹事長に決定!そして、そのM氏は、私の古くからの明和友人でした。M氏が幹事長に決定した時、私は妊娠8ヶ月。こんなでっかい腹の人間に何が出来るのかサッパリわからなかったけれど、幹事団員の一人として明和を接待する、という大役を仰せつかってしまいました!どうなる!接待ツアー!どうなる!幹事団!

■明和電機と聖地を巡ろう!「秋葉原☆ブラリ」
 明和電機にとってはつくばと同じくらい馴染みの深い街、秋葉原で社長を接待しよう!という試み。
 参加者は全部で30人前後はいた記憶があります。くじ引きで5ポイントのうちの1箇所で社長と遊ぼう!というものでした。

<ポイント1:交通博物館>(2006年までは神田須田町にありました)
 社長をモデルに好きなポーズで2枚写真を撮るというイべント。「これのどこが接待なんだ」というありがたいお言葉を社長からいただきました。

<ポイント2:ゲーセン>
 社長とプリクラを撮ったり。レースゲームをしたり。プリクラは社長もお喜びだった様子。

<ポイント3:ドトール>
 社長とゆっくりお茶を飲むはずが、席がなくテイクアウトでただブラブラと次のポイントまで歩くだけだった…。ここのポイント参加者からは不公平すぎるとのお叱りをいただきました。申し訳ありませんでした…。

<ポイント4:ガチャポン会館>
 社長にガシャポンを楽しんでいただき、出てきたガシャポンの中から選んだものを参加者にプレゼント。ガシャポンは楽しんでいただけたようです。今改めて考えるとそれを参加者に渡してしまって、どこが社長への接待なんだろう?と思いますが。まあまあ。そこは素人ですから。

<ポイント5:千代田区立宮本公園→神田明神>
 小さい子供が遊ぶのにちょうど良いこじんまりした公園。そこで社長とだるまさんがころんだをして遊びました。社長は靴が脱げてしまい、靴下が濡れてしまうというハプニングに合いました。
 その後今やラブライブの聖地となった神田明神でおみくじを引き、明和電機の発展を祈願。社長は顔出し看板で銭形平次になってくれました。…どこが社長への接待なんだろう?と思いますが。まあまあ。そこは素人ですから。

<カラオケパセラで盛大にうちあげ!>
 さあ、最後くらいたっぷり社長を接待しよう!と思っていましたが、果たして…?
・皿回し状態のお酌タイム!
 まずは皆で飲み食いし、少々場を温めた後、さあ!今度こそ社長をてって〜てきに接待しましょう!と…。
 各班2分の(短い〜)お酌タイム!
 正面のお誕生日席に座って入る社長の回りを取り囲むように5人が座り、お酌したり、お話したりします。
 参加者「どうですか?最近?」
 社 長「どうって言われても…(笑)」
 参加者「お酌します〜」
 社 長「胃こわしてて飲めないんですよ」
 参加者「じゃ、肩もみます〜」
 社 長「いやあ〜。どもども」
 幹事団「2分経ちました、交代です〜次の班の方!」
 社 長「落ち着かないなあ〜(笑)」

・はじける青森軍団!
 青森からやってきた参加者のハジけ具合がすごかった!社長も、大変御満悦でした。紙でサバオ顔をしたウサギの耳を動かして、小技を利かせて笑いをかっさらってました。

・初出しプロモを見られた!
 新曲「飛び出せロマンス」のプロモを見る事が出来ました。皆、この時は顔が真剣!でしたね。

・すぐバレちゃった「クリスト野球拳」
 幹事団員G氏が、前日まで頑張って準備したゲーム「クリスト野球拳」。
 クリストといえばなんでも包んじゃう芸術家。そこで、明和といえば「ぷちぷち」エアキャップで何重にも包み、明和側と参加者側にそれぞれ用意し、野球拳をしてもらい、負けた側のエアキャップを1枚ずつはがしていきます。相手側の中に入っているものが何かを当てた方の勝ち。
 頑張って何重にもしたのですが、さ、さすが明和ファン(?)「ピカチュウ」と「とっとこハム太郎」あっという間に当てられてしまいました。

・社長のご好意でプレゼント大会!
 前記の新曲「飛び出せロマンス」のプロモ、ポスター、秋葉原☆ブラリで汚れてしまった靴下等々…を社長がプレゼントとして提供してくれました。
 獲得権は社長対参加者全員の大ジャンケン大会で決定しました。
 「次はぐ〜、出しますよ!」とさりげな〜く進行してしまうあたりは、普段のサービス業精神がシミついていますね(笑) 

・最後は全員で「地球のプレゼント」合唱
 場は異様な程の盛り上がり!盛り上がり過ぎてビールもこぼれた(笑)最後はライブさながらの「地球のプレゼント」大合唱!皆さん、さすが筋金入りのファン!歌詞も振り付けもバッチリでした。

社長に満足のいく接待が出来たかどうかは「?」だったんですが(すいません、社長!)参加者皆さんの楽しそうな表情が何よりの報酬だったなあ〜。と思う、幹事団一同なのでした。

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 幹事団も若かった(30代中心)、そして社長ご本人も若かった(当時社長34歳)。どう見ても「社長が幹事団含め参加者全員を接待しくれた」ようにしか見えませんが(汗)ファンにとっても社長ご本人にとっても貴重な経験だった…と綺麗にまとめさせてくださいm(_ _)m

<本誌掲載イベント>
2002:02.14 銀座アニエス・ベー グラインダーマンパフォーマンス
2002:03.30 ルミネよしもと 「魚コードのできるまで」サイン会
2002:04.26 表参道NADiff 魚コードができるまでサイン会 (お助け特派員E氏よりネタ提供あり)
2002:06.15 秋葉原 明和電機大接待ツアー
2002:07.07 HMV横浜VIVRE 明和電機CD「地球のプレゼント」発売インストアデモ
2002:6〜7月 ザッツ・ゴージャス!〜松蔭浩之賛歌(ページ制作:日野いすゞ)
2002:08.05 新宿リッドルーム 10周年記念全国ツアー「明和電機ジャンボリー」
2002:09月 渋谷スクエア7 ロマンスエンジニアリング展

※この年の4月に出産しました。産む4〜5日前にルミネよしもとで社長に「安産!」とサインして頂いたのはいい思い出です。その時の子は今18才。光陰矢の如し…。
生後3ヶ月:大接待ツアー
生後4ヶ月:インストアデモ(抱っこしすぎの腱鞘炎でCDを落としてしまった)
生後5ヶ月:明和電機ジャンボリー&夏コミ参加
生後6ヶ月:ロマンスエンジニアリング展
生後8ヶ月:冬コミ参加
「親はなくとも子は育つ」っていい言葉www。

※世界的現代アーチストさえもネタにしてしまう明和電機ファン。明和電機大接待ツアー「クリスト野球拳」で会場を沸かせてくれました。
 クリスト氏は2020年5月31日に永眠されました。ご冥福をお祈りいたします。

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