特選明和電機92000.12.30発売/A5size 36P/500円

top illustration:Isuzu Hino

よしもと効力か?テレビ番組出演ラッシュ、なんばグランド花月出演、副社長とサバオの一人歩きはじまる

(社長=土佐正道:兄  副社長=土佐信道:弟)

 今まで何度もテレビ出演している明和電機ですが、観覧できる番組は(私の知る限りでは)ありませんでした。それが2000年夏〜秋にかけて立て続けに2本!ファンは俄然暑くなり観覧希望ハガキを送りまくるのでした。

 ■副社長、初のクイズパネラーに挑戦!スペースシャワーTV「梁山泊」
 一定年齢以上の脳みそには深くインプットされている「新宿 スタジオアルタ」での収録。いとうせいこう司会の週1回30分番組ですが、収録は4週分イッキ撮り!3時間弱たっぷり明和が見られる、しかもタダ、その上!めっっっっちゃ面白いという、ファンにとっては非常にオイシイものでした。(木の長椅子でお尻が痛いのも忘れちゃいました!)
 もちろん副社長はまともに答えるつもりなどさらさらなく、サバオ被ってみたり、バリバリマフラーつけてみたり、「ゴーバンズ」「大○摩季」「中島み○き」の共通点は?という問いに「○ス!」と叫んでみたり、と会場を沸かせてくれました。(ちなみに正解は「北海道出身」)
 それにつけても、アシスタントの佐藤江梨子(当時18才)の美しかったことよ。顔小さい、胸大きくてグラマー、ウエスト細い、手足長い、…同じ人間とは思えない!非の打ち所がない!チャイナドレスの似合うこと似合うこと。…ああ、こういう方達を「芸能人」というのだなとしみじみしました。

■儲かってなんぼ!明和電機「なんば花月」に立つ!
 いくら「吉本興業」所属になったとはいえ、お笑い芸人にとっては憧れの舞台「なんば花月」に明和電機が立つ日が来ようとは!人が入ればええ!儲かればええ!という声が聞こえそうです。
 関東人の私は「なんば花月」のお作法を全く知らなかったのですが、当時関西の方に教えていただいたり調べたりした限りではこんな感じでした。(間違ってたらすいません)

 ・自由席。いい席は早いもの勝ち。朝から並んで席取り合戦。
 ・何組かお笑い芸人が出演するが、1日中入っていてもいい。でも再入場は不可。
 ・食べ物持ち込みOK、食べながら鑑賞OK。(関西の方曰く、食べかすも多くゴキブリ出るらしいwww)
 ・写真撮り放題(最近は撮影OKも増えましたが、この頃は圧倒的にNGの方が多かった)

 ライブはパチモク、タラッター、ウルトラフォーク、ボイスビブラータのデモなどお決まりのメニューでした。
 ボイスビスラータでは月の砂漠に合わせて社長が「ブルーシャトウ」を歌い、締めに「ブルーしゃちょう」と、いつものゆる〜いギャグ。
 関西の明和を全く知らないおじちゃん、おばちゃんの目にどう映るんだろう、全くウケなかったらどうしよう。と心配だったのですが、さすが懐の広い関西の皆様、笑い取れてました!
 他にも何組かお笑い芸人が出演。いくよくるよ、ちゃらんぽらん、アホの坂田、でした。「お前ら、朝からおるやろー、明和電機ー。ヒマなやっちゃなー。ほかに行くとこないんかー」アホの坂田さんにいじっていただきました。

■副社長、ソロ活動目立つ
<エーデルワイス展>
 前号「特選8」で紹介した青山のアニエス・ベーにて副社長のみの個展「エーデルワイス展」が行われました。いつものブルーの制服ではなく、薄いラベンダー色の詰襟ジャケット(勿論アニエス・ベーのデザイン)、エナメルの白い靴、髪型はオールバック。「明和電機」との違いを出そうと意識しているようでした。
 この頃の副社長の決まり文句「マツキヨに行って、この棚の端から端までぜええええ〜んぶ頂戴」と言って買ってきた150種類のシャンプーや化粧水や乳液、それを小さい試験官に入れて、その試験官を空気圧で発射する「末京銃」
 試験管を打つ。そしてその混ざり合った液は「末京液」となる。そしてその液を「オイルから花が咲いた形」のカプセルに入れ限定100個で販売する…というものでした。発射した時の音は、アニエス・ベー店内に響き渡るのでした…。

<CD SAVAO インストアデモ>
 プラスチックの花に囲まれた乳白色のサバオの顔が印象的なCD「SAVAO」発売の為のインストアデモは、社長はフジロックフェスに行っているので「お休み」ということでした。

副社長:今回のCD SAVAOは宅録です。明和のアトリエの2Fで、一日中「きい〜」とか「ほう〜」とか言ってたら、隣の歯医者さんから苦情が来ました
サバオ:キタネ〜
副社長:自分でやってて、僕がサバオなのか、サバオが僕なのか分からなくなってきちゃいました。

 「一番ステキな体で行こう!」でお客さんとサバオ(副社長)が、一体となって踊ります。サバオには「シュウキョウミタイ。キモチワルイネ〜」と言われ、盛り上がりのうちに終了。副社長は、ハアハア言いながら直ぐにサイン会。お疲れのようでしたが、自分の分身がCDになった喜びで溢れている…。ように見えました。

<本誌掲載イベント>
2000:07月 新宿HMV・横浜HMV SAVAO インストアデモ(ページ制作:日野いすゞ)
2000:08月 青山アニエス・ベー NOBUMICHI TOSA EDELWEISS展
2000:08月 末京液限定販売(日野いすゞさんと合作)
2000:08月 新宿スタジオアルタ スペースシャワーTV「梁山泊」収録観覧(日野いすゞ&大村)
2000:08月 フジTV 砧スタジオ HEY!HEY!HEY! 収録観覧
2000:10月 なんばグランド花月 明和電機デモ

※フジTV 砧スタジオ HEY!HEY!HEY!…炎天下で2時間近く待たされ、ダウンタウンとのトークは全く見ることはできず、3分位の演奏終了で即、外に出された。しかも見やすい位置はカメラに収める為の観客モデルがいて本当のファンは見にくい場所に回されて。20年以上明和のイベントに参加してますが、これだけは、いい思い出が1個もないイベントでした。TV局にとってタダで見に来た客なんて、木やバケツみたいなセットと同じで人間じゃないんだな、と悲しくなりました。
 そして一番悲しかったのは…明和電機お二人がステージから去る時の申し訳なさそうな顔…。本当に切なかった…。でもそういう事は番組をTVで見るだけでは分からないのです。
 
※副社長のソロ活動がますます目立って来ました。ひたすら快楽を求めて明和を追いかけていた私は、当時ここまで描いていたのに全くこれから起こる激震に気づいてなかった↓…。

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